晴れて久しぶりの更新です。
ようやく、5月中旬から毎週末続いていた全国4カ所における弊社の講師研究会が終了しました。
名古屋、
福岡、
大阪、
東京の4会場。
全部で400名ほどの講師相手に
「科学が解き明かす!~
「赤ちゃんの顔認知能力」と「数学的能力の男女差」のついて」
というお題のお話を各会場30分程度ずつ紹介させていただきました。
東京会場(6月9日)では、はじめに前日に開催された「AKB総選挙」の結果に言及。
指原莉乃が1位になったことを受けて、
「AKBも時代に合わせて変わっていくのですね。
ここで一句。
AKBも「さしはらりの」で
「さっしん(刷新)はかりーの(図りーの)」
ですね」
とジェスチャーを交えて述べたところ、皆さんには「一苦」であったようで、その日もよい滑り出しで話し始めることができました。
今回は30分の間に様々なネタをお伝えしましたが、個人的にはそのネタを調べているときに、最近の脳研究から
「脳梁の太さには男女差がない」
ことを知ることができたのがとても面白かったです。
現在、一般的には「脳梁は女性の方が男性よりも太い」というイメージがありますが、これは1982年のScienceに載った20名程度の脳の解剖を基にした有名な論文が発端となっています。
しかし、現在はたくさんの人間の脳を生きたまま調べることができます。
そういった最近の研究によると、何十人レベルの男女の脳梁の形状を平均化して比較したところ、脳梁の太さには差がない、という結果が出ています。
(男女の脳の大きさの比率を同じにした上で比較した場合の結果です。
男性の脳の方がやや大きいため、そのままの大きさだと男性の方が
脳梁が太く(面積が大きく)なるという報告もあります)
様々な追試が行われていますが、どれも同じような結果のようです。
さらには、1980~90年代に行われた脳梁の太さに関する49の論文に出てくるデータをすべて統合して解析すると、同じように差がなくなるとのこと。
すなわち、男女差があるという結果が出た昔の研究は、選び出した標本にたまたま偏りがあったということになります。
こういう縦断研究を「メタアナリシス」と呼びますが、昔の研究が「メッタ切り」にあってしまったようで。
まだ賛否両論があり、確定した結論は出ていないようですが、きっと10年もしたら「脳梁は女性の方が太い」という説は是正されていくのではないかと個人的には思っています。
【参考】
Wikipedia 「脳梁」
AKBも科学も時代とともに変わっていくのですね。
私たち七田チャイルドアカデミーも時代の流れで、故・七田眞校長が七田名誉校長に、田上師範が田上校長に代わりました。
ちなみに私は時代の変化にかかわらず、昔からよく「変わってる」と言われます。
何の自慢にもなりませんが (^_^;)